耳で聴かない音楽会 2019
テクノロジーでオーケストラを再構築（アップデート）する「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクト」に、WOWは「映像の奏者」として参加。オーケストラが誕生して約300年。その間、写真、映像といったメディアが生み出され進化してきたが、指揮者と楽器奏者で構成されるオーケストラの構造はずっと変わらなかった。本プロジェクトは、これまでの「音楽」に映像が従う、または「映像」に音楽を合わせる主従の関係をDISRUPTION®（創造的破壊）して、映像も音も、並列の関係でオーケストラとして再構築する。テクノロジーによってオーケストラを変え、耳、目だけでなく全身で体感する新たな「体験」を提供する試みである。 WOWは、「映像の奏者」として、オーケストラが奏でる豊かな音の表情、楽曲それぞれが持つ世界観、それらを通じて脳内・心に広がる感覚に、視覚からアプローチをした。「変態する音楽会」では、指揮者・演奏者・踊り手の身体表現を映像・空間表 現として変態させた。「 耳で聴かない音楽会2019」では、視覚を要素に取り入れることで、聴覚障害の 有無に関わらず、音楽を身体で楽しめる体験に拡張した。 「交錯する音楽会」では、コンテンツの具象・抽象や比喩の方法といったレンジを用い、空間にある視覚表現が持つ情報量のコントロールを試みた。それにより、人それぞれが持つ経験・文化的背景に呼びかけ、一致・不一致が入り交じ る中、感覚の原風景を呼び覚ます新しいオーケストラ体験の一翼を担った。三公演を通してオーケストラやクラシック音楽 に精通していない人にも楽しんでもらえるよう、ビ ジュアルデザインによる理解の橋渡しを試みた。 Organizer : Japan Philharmonic Orchestra Director : Yoichi Ochiai Conductor : Hikaru Ebihara Lighter : Kazuhiro Naruse LED : Prism Co., Ltd. Visual Performerr : WOW Creative Director : Kosuke Oho Directorr : Tatsuki Kondo Technical Director : Shunsaku Ishinabe, Yuta Nakano, Keita Abe Visual Designer : Hironobu Sone, Reiko Katayama PR : Michiru Sasaki Producer : Go Hagiwara Photo Atsushi Yamaguchi (Transforming Orchestra, Sound-Free Concert 2019) Taira Tairadate (The Crossing Un-Orchestra)